2019/02/16
親知らずについて
虫歯を放置していると、痛みで食事が満足にできなくなるほか、最終的には抜歯しなければなりません。ここでは、このような虫歯が発生するメカニズムについてご紹介いたします。
人の口内には約400種類の菌が生息していますが、その菌の中でも虫歯と深い関係を持つのが「ミュータンス菌」と「ラクトバチラス菌」です。ミュータンス菌は歯垢(プラーク)となって歯の表面に付着し、糖質から栄養を得て酸を発生させます。その酸によって歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし、虫歯となるのです。
ラクトバチラス菌は炭水化物や砂糖に含まれており、食生活や口内環境によって増減する菌です。ミュータント菌が虫歯を発生させる菌なのに対し、ラクトバチラス菌は発生した虫歯を進行させる菌といわれております。なお、ラクトバチラス菌は「つるつるな歯の表面」には生息できないという特性を持っているため、毎日のブラッシングにて対策を打つことができます。
虫歯のできやすさには個人差があり、すぐ虫歯になる人がいれば、全く虫歯にならない人もいらっしゃいます。これは、唾液の分泌量や糖の摂取量など様々な原因が考えられますが、歯の質によっても左右されます。人間の歯は象牙質やエナメル質、セメント質などの成分でできており、私たちが通常目にしている部分はエナメル質です。
このエナメル質がミュータンス菌の酸によって溶かされ虫歯となるのですが、エナメル質表面の結晶構造が脆いと虫歯になりやすくなります。よく「子どもは虫歯になりやすい」と耳にすると思いますが、これは乳歯や生えたばかりの永久歯がまだまだ未成熟で、エナメル質表面の結晶構造が脆いためです。
虫歯になりづらい口内環境を保つためには、日頃の食生活やブラッシングに気を配ることが大切です。また、歯科医院で予防歯科を受けるのも有効な手段のひとつですので、気になる方は専門医へご相談ください。
大阪市梅田駅直結の当院では、一般治療や審美歯科、ホワイトニング、予防歯科等の治療を行っております。予防歯科ではフッ素塗布や咬み合わせチェック、歯磨き指導、生活習慣病のチェックなどを行い、大切な歯を守るお手伝いをいたします。虫歯や歯周病になりたくない、白い歯を維持したい、大切な歯を守りたいという方は、お気軽にご相談ください。 |