インプラントの歴史

インプラントの治療は外科手術と同じといわれる程、とても膨大な治療になります。
はたして、この治療法はどのようにしたことがきっかけだったのでしょうか?
また、インプラントや差し歯はいつの時代から、どこではじめられた治療法なのでしょうか?

インプラントの歴史

インプラント治療の起源は、歯が抜けたところにエメラルドの歯根が植えられたミイラがインカ帝国時代のペルーで発見されたことが始まりだそうです。 中国やエジプトでは、象牙の歯が植えられた人骨も発見されています。
古代ギリシャでは、権力者が奴隷の歯を抜いて自分に埋めたという説もあったそうです。 その後に、入れ歯が発見され発展していき、中世ヨーロッパでは、健康な人の歯を買って人工歯にしたり、象牙や牛の骨などを用いて行なわれていまいた。 若く貧しい女性が自分の髪と歯を売って生活をしていた時代もあったそうです。

現代でいう銀歯・金歯も、今から100年前に注射針と同じ金属をバスケット状に加工して口の中に入れたのをはじめ、体の害に影響がないと判断し、今でも主な治療法として役立ってきております。 その後も様々な方法で試行錯誤を繰り返され、現代の人工歯根になっていったのです。

インプラントは実際に広く使用されるようになったのが1940年代で、骨と粘膜の間にフレームを入れる骨膜下インプラントという方法が考えだされました。 1950年代からはチタンが使われるようになり、インプラントは飛躍的に発展したのです。
チタンは、アクセサリーや様々なものによく使用されており、アレルギーにもなりにくく、まさにインプラントには最適な素材といえるでしょう。

インプラントの歴史

日本では、普及が10年遅れており、欧米を中心にすごい勢いで普及してきました。アメリカや、スウェーデンで10倍、ドイツで5倍程度日本では遅れていることがわかります。 日本独自の医療制度のため、普及の遅さが主な原因になっているようです。
また、インプラントが日本に入ってきた当時の治療技術が低かったために、インプラントがうまく機能しなかった事例があったことも原因の一つとなるのでしょう。しかしながら、現代ではインプラントの技術を積極的に学び、治療に取り入れようと懸命に努めている歯科医師が増えているのが事実です。

須田歯科では、毎年学会への参加や発表を継続的に行い、日本でも世界基準の治療が受けれるように努力しております。

インプラントの歴史を知り、新たな視点が増えたのではないでしょうか?